システム自体に違いがある
「最近のネット通信は、LTEやらWiMAXなど、よくわからない言葉が多い」という人が増えてきました。正確に説明できる人はほとんどいない、のが現実です。
LTEとWiMAXの大きなちがいは、「携帯電話会社のシステムか、データ通信に特化したシステムか」という点です。
■LTEは本来、声を伝えるためのシステム。
もともと、LTEはドコモが開発した通信システムでした。声を伝えるのは、通常のデータ通信にくらべて、とてもデリケートなものです。
よく考えてみれば理由がわかります。音は、すなわち会話です。データのやりとりなら、1秒くらいの遅れは気になりませんが、会話で1秒もロスが出ると、やりとりが非常にしにくくなります。なので、可能なかぎりタイムラグが出ないように、情報を発信・受信するための基地局をたくさん置く必要がありました。
実際のLTEをモバイル端末上で見ると、4G LTEが今は主流になっています。3Gというシステムは以前のケータイの主な通信規格でしたが、4G LTEにくらべると、通信速度・アンテナの強さの両方で負けています。
4G LTEは、通信速度でも他のシステムに引けをとっていません。下り速度の最高が75〜85mpbsを実現していて、かなりハイスピードにインターネットを楽しめるようになっています。
さすがに、業界最速と呼ばれているWiMAX2+には敵いませんが、快適にインターネットを楽しむには十分なスピードを備えているといえます。
■データ通信に特化したWiMAX。次世代のWiMAX2+に期待。
LTEにくらべて、データ通信に特化したWiMAXの最大の特徴は、1ヶ月当たりの通信制限がないことです。
2015年春から、業界内のシステム変革によって、徐々にWiMAX2+に主役の座が移ってきています。今では、「史上最大のタダ乗り大作戦」と題して、速度制限なし・ハイスピード通信も可能なWiMAX2+に無料で乗りかえられるようになっています。